筒粥神事

ついにやって参りました。
今回の旅の本目的(なのは私だけ?)筒粥神事でございます!

筒粥神事が行われるのは、諏訪大社下社春宮。詳しくは明日の頁にて。
神事が始まるのは20時。草木もまだ起きてます。子供は寝なさい。

春宮には既に氏子の方々と報道関係の方々がいらっしゃいました。
実は某大手サイトの方もいらっしゃったそうですが当時私は知りもせず。残念すぎる。

5分前くらいに着きまして、神事が始まるのを待っていますと…


どおん…どおん…


太鼓が鳴り響き始めました。











間も無く、社務所より神事を行う神職の方々が参られました。

ここで我がデジカメは夜と動きに弱いことが発覚。いや、私が下手なのか…。
なんとなく分かって…。






拝殿に置かれていた「葦の束」「米」「小豆」を受け取り、筒粥殿へ向かいます。
この写真は綺麗に撮れた。



この後、古式に従い手作業、いわゆる錐揉みで火をおこします。
写真を撮ろうとしましたが報道関係が筒粥殿入り口を占拠!撮れない!
でも流石にずっと占拠しているわけはなく。撮れそうと思った。



ここでデジカメの電池が天寿をまっとうされまして。予備はなし。

(つд`)

車で近くのスーパーへすっ飛ばし。オキシライドしかなくて仕方なく買い。
急いで戻ると。

もう火がついてた。

(つд`)

す、過ぎたものは仕方ない…。






先ほどの3種と水をいれ、祝詞を奏上しながらこれを煮込みます。
はーすごい。






祝詞を10回奏上したあと、一人を残し一時退殿。
昔はどうだったか知りませんが、一晩中祝詞奏上はしません…。






神職の方が交代しながら一晩中かき混ぜ。
ちょっと中の様子が見えますね。




もうちょっと写真をいい角度で撮りたかったんですが、入り口が狭いので数人しか見られない状態。
チキンな私には無理でした。
同行者二人は途中で飽きてた模様。そりゃ興味がなければつまらないでしょうねw
東方にしてはちょいとディープですし。むしろ神道の域。いやはや申し訳ない。
だいたい22時頃にホテルへ帰還。
明日は朝早いのでフロントに開けてもらえるようお願い。いい人で感動した。また来たくなる。









翌朝4時に起床。どうみても寝坊です本当に(ry
急いで準備して4時半前に到着。






葦の束は既に釜から出され、取り出された束は釜の横に置かれ冷やされていました。
写真を撮ろうとしたのですが、神職の方がやってきて束を拝殿へ。これは一人でやるんですね。






拝殿には5種の供物が奉納されており、内訳は「米、酒、塩、水」「野菜」「果物」「魚」「海藻」でした。
これで準備は完了ですね。
5時になると社務所より神職の方々が幣拝殿へ向かいます。






近くに行ってバシャバシャ撮りたかったけど!
神聖な神事、そんなことしたら神奈子様に叱られちゃう。しなくても稲田姫様に叱られちゃうけど。

拝殿に向かって右側に宮司、中央奥に禰宜、左側に権宮司が座られる…と私の持っている資料には書かれていますが、
筒粥殿で座っていた位置を考えると禰宜と権宮司が逆では、と思いました…素人の意見ですが。

中央の方が葦の筒を割り、葦の状態や中に入っている粥の状態で占います。
左の方は占いの結果を紙に書く、いわゆる書記ですね。
そして43種の作物の占いが終わると、最後に今年の世相を占います。これは宮司と禰宜が相談して判断します。






最後に左の方が結果を改めて発表します。本当に書記ですね。


これで全ての神事が終わり、氏子、報道関係者含め、解散となりました。

報道の方が神職さん(多分禰宜さんだと思うんだけど…)に質問等をなされており
内容はあまり聞き取れませんでしたが、葦の筒を間近で撮らせて頂けることに。
私もちゃっかり便乗して撮らせて頂きました。

しかし受け答えが面白かったなー。

報「葦の筒、撮らせてくれません?」

神職「えー(´・ω・`)…いいよ♪」

いい人だ。いろいろと。






何がなにやら。割った直後はそうでもないんでしょうけど。






奉げられていた供物を片付けていたのでパシャリ。
でも撮る直前に野菜だけ片付けられちゃいました。


終わった後もずっと残っていましたが、これ以上は何もなさそうだったのでホテルへ。
いやー楽しかった。今までは獅子舞くらいしか神事に参加したことがなかったので。
これほど本格的な神事は初めてでした。また見てみたい。

昔は氏子のみならず見物の人も多く
拝殿前を人で埋め尽くして占いの結果を聞いていたそうですが、今では10人程度。
厳かな雰囲気と寂しさが織り交じった感じが印象的でした。
願うは何時までも続いてくれること。私は忘れないよっ!




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