3日目(前編)
3日目の今日はまず、西舞鶴駅から天橋立駅に向かいます。
ゆったりだった昨日とは打って変わって、時間がー!な一日。
天橋立
さぁ天橋立です。歩いて渡ってみましょう!
くらげがいっぱいいました。くらげって年中いるものなの?
寒うううううう!
松によって大体日陰なのですが…これがまた寒いこと…。
たまらず海岸へ出て歩くことに。あったか〜い(´∀`)
何かあったらその都度入って確認する行程に。
???って感じで撮影したのですが、実家に帰った際、祖父に天橋立に行ったことを伝えると、
「ああ、あの仇討ちで有名な」と言われました。その世代はこちらの方が有名なんですかね。
講談での話なのでフィクションだそうです。モデルはいるそうですが。
海に囲まれる天橋立の中にありながら、真水が出るという磯清水です。
飲んで確認はしませんでしたけどね…。
看板に載ってたマスコット?みたいなの。何故狐なのか。いるの?
何故かある大砲。説明がない為理由は全くの不明。
幕末に据え付けられた…とか?
ここにはかつて双龍の松と言われる立派な松がありましたが、平成16年の台風23号によって倒れてしまったそうです。
この他にも合計247本もの松が倒れたそうな。これは想像以上の数ですね…。
今では天橋立自体の危機も訪れていますから、これから先大変そうです。
元伊勢 籠神社
天橋立を渡りきり、少し歩いたところにある籠(この)神社です。
最近TVで紹介されたのを私は見ましたよw
この元伊勢に関しては、私は知識が足りないのであまり語れませんねぇ。
元伊勢は荘園の正当性を主張する物だ、なんて話も聞いたことがありますが、
日本書紀は荘園以前に成立していますので必ずしも全てがそうとは言い切れませんね。
逆に元伊勢について後世に詳しく書かれている度会神道の倭姫命世記なんかは怪しいですけどねw
主祭神は彦火明命、籠神社の宮司である海部(あまべ)氏の祖神です。当代で82代目になるそうです。
余談ですが、某ネット辞書を見てると随分と位置関係がごちゃごちゃしたことになってますけど…。
彦火明命(天火明命)と火明命を一緒に考えてるんではなかろうかw
彦火明命と火明命は別の神と言うのが有力らしいんですけどねぇ。
まぁ有力ってだけで、謎ってことに変わりはないんですけどね。
本殿の造りは伊勢神宮とほぼ同じだそうです。
そして伊勢神宮とここのみにあるというのが、五色の座玉(すえたま)。
上の写真では見づらいですが、高欄上に五行に由来する五色の玉が付けられています。(黒は写ってませんが)
本殿への階段側から、黒白赤黄緑の順に付けられ、真ん中からは逆に緑黄赤…とつけられ、背後にあるはずの白黒はありません。
どういう意味なんでしょうかね…。
浦島太郎?かと思ったら4代目の倭宿禰命の像でした。
神武東征の際、明石海峡にて亀に乗って現れ、お供に加わり助力した神です。
古事記には国津神と名乗ったとあるのですが、祖神は天津神…つまり地位向上で天津神を賜ったってことでしょうか。
立て札に「大化以前の主祭神であったと伝えられる」とあるので、大化以降かな?
ここで一旦宮津まで戻ります。帰りは船に乗って天橋立を見ながらです。
天橋立に囲まれた海を阿蘇海というらしいです。
宮津にてレンタカーを借り、また籠神社に来ました。ただし今度は奥宮である真名井神社へ。
ほんとは一気に見たかったんですけどね…1時間で天橋立渡れると思ったら30分もオーバーしたので(^^;
籠神社は元はここにあり、写真にありますが匏宮(よさのみや)という名でした。
ここに豊受大神を祀っていたのですが、そこに天照大御神が鎮座地を求めてここに遷座され、
その後、天照大御神は他所にまた遷座され、豊受大神は現在の伊勢外宮に遷りました。
ヨサとはひさごのことを言い、この御霊水を汲んで神に奉じたため、匏宮と言うそうです。
真名井神社の社殿です。どこかで拝殿なんて記述を見かけましたが、そんなわけないよね…。
その社殿の背後にある信仰対象の磐座です。
大きな岩の上に木が生えてます。ってか岩がちょっと埋もれかけてます。
流石に大昔から木が生えてたとは考えにくいですがw
向かって右側が主座、左側が西座らしいです。
そして由緒略記にはこの主座を上宮、籠神社を下宮と記載しています。
摂社が上宮で一宮が外宮なんてはじめて見た気がする…w
主座には豊受大神が、西座には天照大御神、伊射奈岐大神、伊射奈美大神が祀られています。
豊受大神なのに天御中主大神ってあることについては後述。
ちなみに主座がどう見ても石垣なんですが、中に何かあるんですかね…。
磐座の背後には大小様々な岩があり、それぞれに神様が祀られているようでした。
上の写真はその一部。
この先が天香語山なのかと思ったら、彦火明命の子が天香語山命って言うらしいです。
ってことはもしかして岩とかあった…?気づかなかったけどw
真名井神社の入り口からみた天橋立です。ここから見ても結構いい感じですね。
この神社に関して調べるのは疲れました。ごちゃごちゃしててw
由緒略記に豊受大神が天御中主神、国之常立尊と同一神との記載がありましたので、
度会神道の影響を大きく受けているという結論に至りました。というか逃げました(←
頭がパンク気味なので文章も一部ひどいかも知れませんw
どちらにせよ、歴史的に重要な神社に変わりはなく、興味深かったです。
宝物も興味深い…個人的には特に二つの鏡が気になります。
先代旧事本紀では天火明命と饒速日命は同一神としていますから、出雲系と考えることも出来ます。日本海沿いだし。
籠神社の籠は、天火明命が籠に乗って降臨されたという伝承からきているらしいですが、
絵馬にはその絵が描かれており、天火明命の横に括弧書きでしっかりと饒速日命とありました。
これは饒速日命が天磐舟で降臨したという神話から来ているのでしょう。同一神とするなら来ているも何も同じなんでしょうけどw
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